導入前に知っておくべきShopify(ショッピファイ)の6つのデメリット|対策方法も完全網羅
多くのASPカートがある中でも大きなシェアを獲得しているのが、カナダ発のASPであるShopifyです。ECサイト初心者やWEB初心者でも簡単にECサイトを構築できるとして、今人気を集めています。
しかし、実際にShopifyを構築しようと思っても、以下のような不安点があるのでは、無いでしょうか。
「Shopifyのデメリットを完全に知っておきたい」
「Shopifyと他のASPで比べたいが、できないことってあるのかな」
「もし、導入してできないことが発覚したらいやだな」
実際にShopifyには、主に6つのデメリットがあります。しかし、それぞれのデメリットにきちんとした対策があります。ここからは、Shopifyのデメリットと簡単な対策について紹介していきます。
デメリットを知り、よりShopifyを活かせるように、1点ずつ確認していきましょう。
Shopifyのデメリットと対策
Shopifyのデメリットは主に以下の6つです。
- 細かなカスタマイズにはコーディングの知識が必要
- 無料版のプランがない
- 国内ASPと異なり日本に特化していない
- 日本語での情報がまだまだ少なく、サポートも弱い
- アプリの管理や設定は英語がほとんど
- 集客は自社で行う必要がある
一点ずつ確認しておきましょう。
細かなカスタマイズにはコーディングの知識が必要
Shopifyの大きな強みは、高いデザイン性を持ったサイトのテンプレがいくつもあることです。テンプレートの細かなカスタマイズや修正などもほとんどが直感的に行うことができます。
しかし、要素を変更したり、レイアウトを大きく変える際にはHTMLやCSSなどのコードをいじる必要があります。カスタマイズだと、ほとんどテンプレートと同じような内容になってしまいます。よりブランドの世界観などを鮮明に伝えたい際には、コードの知識がある程度必要になってしまうのは、ASPならではのデメリットでしょう。
テンプレートのカスタマイズだけでは、不十分と言う際には、ECサイトの制作会社やフリーランスに外注すれば、満足のいくデザインにすることができます。
無料版のプランがない
無料で利用できない点はShopifyならではのデメリットといえます。例えば、BASEやイージマイショップなどは、手数料のみ必要で、月額固定の費用が不要のプランが用意されています。しかし、Shopifyの機能を十分に使うなら最低でも、2,900円のベーシックプランに申し込む必要があります。
Shopifyが無料版を作成していない理由としては、注文あたりの手数料がそもそも安く設定されているという点が挙げられます。BASEの無料版では決済手数料の他に、5%ほど売上から手数料を差し引かれます。しかし、Shopifyの場合は、決済手数料以外は手数料がかからないため、利益率を下げにくくできます。また、ASPとしては、月額2,900円で利用できるのは、価格が低いため、撤退も比較的簡単です。
月額の費用を抑えたい場合には、オープンソースの活用や、手数料は高めですが、他のASPを使用するなどして対応しましょう。
国内ASPと異なり日本に特化していない
Shopifyは、多言語対応や海外からの決済にも対応できるなど、越境ECのとしての機能はASPの中ではズバ抜けて高いです。その一方で、日本へのローカライズが弱い点はデメリットと言えます。
例えば、日本のECサイトでは欠かすことができない機能として、ポイント機能が挙げられます。近年では、Shopifyもポイント機能が付きましたが、日本法人が本格参入した2017年までは、存在していませんでした。徐々に国内へのローカライズも進んでいますが、商圏を完全に日本に絞っている際には、まずはモール型などで試してみることをおすすめします。
また、制作会社に構築を委託すれば、日本国内に必要な機能などを追加しローカライズすることもできます。
日本語での情報がまだまだ少なく、サポートも弱い
Shopifyの日本法人が本格的に参入したのが、2017年頃と言われています。もともと英語圏の国で使用されていたため、日本語でのヘルプ記事やブログ記事は少ないです。
例えば、WordPressやBASEなどであれば、日本語での解説記事を見ることができます。EC・ITに詳しいサイト担当者がいない場合に、自社で1から運用するのは若干難易度が高いと言えます。ただ、サイトのカスタマイズや操作などは、非常に直感的にできるようにデザインされているので、WordPressを触ったことがある程度なら十分に対応できると思います。
アプリの管理や設定は英語がほとんど
Shopifyでは、数多くのアプリ(プラグイン)が存在します。その多くが、海外で作られているため、日本語での解説が非常に少ないです。理由としては、プラグインなどのアプリは第三者が独自開発して搭載したものが、ほとんどだからです。
例えば、WordPressでフォーム作成のプラグインについて調べると多くの解説記事を見つけることができます。しかし、その一方でShopifyでは、日本語での解説記事が少ないため、全くプラグインなどに触ったことが無い方だと、難しい点もあるかもしれません。
しかし、管理画面を日本語にすることもできますし、直感的に作業できる点も多くあります。徐々に解説記事も増えているため、ある程度サイト運営に触れたことある方であれば、問題なく進める事ができると思われます。
集客は自社で行う必要がある
Shopifyは、ASPのなかでも多くのSNSと連携できます。そのため、InstagramやFacebookだけではなく、TwitterやPinterestなど様々なチャネル構築方法を考える事ができます。
しかし、楽天市場やAmazonなどのモール型ECサイトを構築した場合に比べて、初期集客は自社で行う必要があります。そのため、ECサイトの構築だけではなく、SNSの運用フローやチャネル選定がポイントになります。
まだ、市場での認知が低い場合には、1からECサイトを構築するよりもまずはモール型での出品を行い、市場の反応を確かめてみましょう。また、より独自の世界観やブランディングを行いたい際には、Shopifyのようなデザイン性に優れたECサイトは非常に魅力的でおすすめです。
EC構築のASPで悩んだらShopifyがおすすめ
今回紹介したShopifyのデメリットは以下の6点です。
- 細かなカスタマイズにはコーディングの知識が必要
- 無料版のプランがない
- 国内ASPと異なり日本に特化していない
- 日本語での情報がまだまだ少なく、サポートも弱い
- アプリの管理や設定は英語がほとんど
- 集客は自社で行う必要がある
多くのデメリットが気になる方も多いかもしれませんが、どのASPも実際には一長一短です。Shopifyの場合には、デザイン性やバックオフィスまで含む機能性と、低い手数料が非常に魅力的なASPです。
初めてのECサイト構築の際には、構築やローカライズされているかなどの面で心配になるかと思います。まず、無料で登録してみて、難しいと感じられたらお気軽にお問い合わせください。