Shopify(ショッピファイ)とMagentoって結局どっちを選ぶべきなの|料金・機能・カスタマイズ性を比較
世界的に有名なEC作成方法である「Shopify」と「Magento」。実はShopifyはASP、MagentoがオープンソースというECサイト作成方法であり、それぞれ異なるものです。
しかし、実際にECサイトを立ち上げようと考えると
「有料のShopifyと、無料のMagentoはどちらが使いやすいの」
「ShopifyとMagentoってそもそも何が違うの」
のような疑問が出てくるのでは無いでしょうか。
そこでこの記事では、ShopifyとMagentoの違いについて簡単にまとめて解説していきます。
違いについて知りたい方はぜひ参考にしてみてください。
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Shopifyとは
Shopifyは自社でECサイトの作成・運営ができるEC作成方法です。170を超える国で利用され、100万以上のサイトがShopifyを使って作成されています。
Shopifyの特徴としては、主に以下の7つが挙げられます。
- 必要なのは月額費用のみで低コスト
- SNSに連携しやすいため、WEB集客が強い
- 在庫管理や顧客ステータス管理などの事務処理機能が強い
- 決済機能が多く、様々な決済ニーズに対応できる
- 多言語に対応しているため、越境EC作成が簡単
- PVや流入元などのデータ分析が楽
- オリジナルテーマのカスタマイズ性やデザイン性が高い
特に、Magentoの大きな違いは、「カスタマイズの楽さ」という点でしょう。オープンソースであるMagentoでは、設定や機能の追加などには開発の知識が必要で簡単にはできません。しかし、Shopifyであれば、直感的に管理画面からカスタマイズできるため、運用が非常に簡単です。
Magentoとは
Magentoとはオープンソースの、ECサイト作成方法です。無料でECサイトを作成できることから、世界でもトップクラスの知名度を持つオープンソースです。
Magentoの特徴は主に以下の5つの特徴が挙げられます。
- 越境ECサイトの作成が簡単
- 複数サイトを1つのソフトで管理できる
- 開発パートナー企業が多い
- コミュニティが充実している
- セキュリティやCMSが充実している
Shopifyとの、大きな違いは費用面です。Shopifyは、月額固定で費用がかかります。しかしMagentoは、自社で開発が可能であれば、サーバーのホスティング料金程度しか費用がかかりません。
その他にも、細かな違いがいくつか存在します。それぞれの違いを7つの項目に分けて簡単に解説します。
ShopifyとMagentoを7項目で徹底比較
ShopifyとMagentoの比較をする際に、確認すべきは以下の8点です。
- 出品可能商品数
- テーマのデザイン性
- アプリと機能
- 運用の楽さ
- サポート体制の充実度
- マーケティングについて
- 料金体系
各ポイントでの違いについて確認していきましょう。
出品可能商品数
Shopify | Magento |
無制限 | 無制限 |
無料ASPなどでは、出品できる商品数に制限がある場合がありますが、ShopifyとMagentoともに制限はありません。
さらに、出品数によってサイトが重くなることも少ないです。一方で、出品している商品の管理面という点でいうと、Shopifyの方が管理しやすいといえます。
テーマのデザイン性
Shopify | Magento |
70種類以上。デザイン性は高い | 1000種類以上。カスタマイズは難しい |
Magentoの場合には、カスタマイズをコードなどで自分で行う必要があるため、なかなか簡単に修正することはできません。
一方でShopifyのデザインテンプレートは、単純なデザイン性以外にもUIやUXも意識したデザインが多く、修正や微調整も直感的に可能です。
制作会社がオリジナルのデザインを作成してくれる場合は、あまり気にしなくても良いですが、既存のテンプレートを活用したい場合にはShopifyがおすすめです。
アプリと機能
Shopify | Magento |
2400種類以上。操作は楽。カスタマイズ性は低い | 3000種類以上。カスタマイズ性は高い |
ShopifyとMagentoともに、機能面でできることに大きな違いはありません。顧客管理機能や在庫管理機能ともに、どちらも同程度の機能があります。大きな違いとしては、カスタマイズ性や拡張性にあります。
運用の楽さ
Shopify | Magento |
高い | 低い |
管理画面や、事務処理機能の充実度という面では、Shopifyのほうが優れていると言えます。Shopifyは搭載されているシステム機能が強いことが特徴です。
すでに既存のシステムが無い場合には、Shopifyを使用したほうが効率的なバックオフィス業務を行う事ができます。既存システムとの連携や独自開発を行いたい場合には、Magentoを使用したほうが柔軟な開発が可能です。
サポート体制の充実度
Shopify | Magento |
24時間年中無休のサポート体制あり | 有料版では、サポートあり |
サポート体制という面では、Shopifyの方が充実しています。Shopifyは、公式のサポートを受けることができます。さらにコミュニティが充実しており、日本語でのヘルプ体制も整っています。
一方でMagentoでは、ほとんどの場合自身で調べて問題解決を行う必要があります。Magentoにもコミュニティはありますが、日本語の情報は少ないため英語の情報を元に解決が必要です。
マーケティングについて
Shopify | Magento |
各種SNSと連携可能データのプロットも簡単 | デフォルトでは、SNS連携はなしSEOには強い |
集客しやすさや、データの分析のしやすさという点は、Shopifyのほうが楽です。Shopifyでは、デフォルトの段階でデータの抽出やSNS連携を行うことが可能です。
近年ではSEOでの集客よりもSNSを活用した集客が重要です。そのため、多くのSNSと連携できるShopifyは、集客面でも優れているといえます。
料金体系
Shopify | Magento |
★ベーシック月額29ドル・国内発行カード決済手数料:3.4%・海外発行カード決済手数料:3.9%・Shopify Payment以外の決済手数料:2.0% ★スタンダード月額79ドル・国内発行カード決済手数料:3.3%・海外発行カード決済手数料:3.85%・Shopify Payment以外の決済手数料:1.0% ★プレミアム月額299ドル・国内発行カード決済手数料:3.25%・海外発行カード決済手数料:3.8%・Shopify Payment以外の決済手数料:0.5% | 無料(サーバ代などは必要)制作会社に開発を委託すると300万円ほどかかるケースが多い |
Shopifyは有料のASPなので、月額固定である程度の費用がかかります。一方でMagentoは、自社で開発を行う場合にはほとんど費用がかかりません。
しかし、制作会社に依頼する際には、Shopifyは30万円ほどからでも依頼できます。Magentoでは1からサイト作成することが多いため、コストが高くなります。
コスト面で悩む際には、まずはShopifyで低コストでサイト運営を始める事をおすすめします。
EC作成で迷ったらShopifyで始めてみよう
価格帯や機能性、管理や運用の楽さなどそれぞれ違いはありますが、ECサイトの運営に成功するかは、サイト作成以外の部分の要素も大きいです。まずは低コストでShopifyを試してみることをおすすめします。
要素を比較検討して、自社に合った最適なECサイト作成方法を考えましょう。